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『インデックス投資は勝者のゲーム』を紹介!【S&P500に投資して永久保有】

更新日:

 

 

 

 

今回はジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』の内容についてまとめます。

 

この本は「投資のバイブル」として長く読み続けられています。

 

著者のジョン・C・ボーグルは、世界最大級の投資信託会社であるバンガードグループの創業者であり、「インデックスファンドの父」と呼ばれます。

 

現在、個人投資家が少ない手間とコストで株式市場からリターンを得ることができる環境にありますが、このような環境をつくった最大の立役者の一人であることは間違いありません。

 

そんな偉大な人物が語るシンプルで実践的な投資戦略について学んでみましょう。

 

 

この本の結論

 

ボーグルの投資戦略は極めてシンプルです。

 

先に結論を示すと以下のようになります。

 

アメリカ市場全体をカバーするインデックスを買い、永久保有する。

 

つまり、S&P500や全米株式に連動するETFやインデックスファンドに継続投資し、ずっと保有し続けることです。

(国際分散を推す専門家も多いが、ボーグルは米国全体であればいいとしている。)

 

その他の投資信託や個別株、投機対象を退け、これをひたすら継続します。

 

のようにすることで、これらの企業が配当や利益成長という形でもたらすリターンをほぼ余すことなく受け取ることができます。

 

短期的な熱狂がない代わりに長期的には優秀な成果を得ることができます。

 

 

米国株インデックス投資が優れている理由①(非ゼロサムゲーム)

 

 

 

 

この戦略が優れている理由は、米国株インデックス投資は長期的には「非ゼロサムゲーム」だからです。

 

(ちなみに、誰かが得をした分、誰かが損をしているのがゼロサムゲームです。)

 

過去1世紀の米国株式の実質リターンは約6.7%です。

 

過去200年に期間を広げてもリターンは6~7%となっています。

 

短期的には波があっても、長期的にはこの平均に回帰していくことがわかっています。

 

このように米国株インデックスの長期投資は平均が6%になるという非ゼロサムゲームなのです。

 

しかし、なぜ非ゼロサムゲームになるのでしょうか?

 

それは資本主義において企業が生産性を高め、イノベーションを起こし、成長するからです。

 

我々の生活は100年前よりも豊かで便利になっています。

それは企業(人々)が働き、考え、生産し、イノベーションを起こし成長してきたからです。

 

このような成長の恩恵を株主である投資家が受け取ることになるわけです。

 

1929年以降の米国のGDPは名目で年利6.2%成長しています。

 

GDPの成長率と企業利益の成長率との相関は98%です。

この長期的な関係は今後も続くと考えられます。

 

ジョン・ボーグルは「企業がもたらすリターンがゆっくりと蓄積されていくという事実ではなく、一過性の短期的な期待に焦点を当てることがあまりに多い」と指摘しています。

 

そして、「投資家は金融市場に見られる感情の短期的な響きは無視し、企業の生産的かつ長期的な経済学に集中すべきである」と忠告しています。

 

 

ちなみに、100万円を投資し、年率6%で運用し続けると以下のようになります。

 

年数 繰越元金
1,338,224円
10 1,790,843円
15 2,396,549円
20 3,207,120円

 

元の100万円は10年で約180万円になり、20年で約320万となります。

 

複利の力はものすごいものがあります。

 

この戦略では、投資した100万円が10年後に約180万円になるかもしれませんが、決して5倍や10倍にはならないでしょう。

 

長期では結局は得なのですが、そのことを受け入れられるかどうかです。

 

 

米国株インデックス投資が優れている理由②(プロを上回る成績)

 

 

 

1970年以降、米国の355本の投資信託のうち、年に1%以上市場に勝ったは10本で2.9%の割合です。

(この間に281本(約80%)が事業から撤退)

 

「枯れ草の山で針を探すな。枯れ草の山そのものを買え」というように、長期にわたって市場に勝つ投資信託や銘柄を選びだそうとするよりも、コストの安いインデックスファンドで株式市場そのものに投資したほうが確率的に考えて賢明であるということです。

 

十分に分散されたポートフォリオは、米国株全体のインデックスファンドに投資すればそれで完成します。

(これで、ずっと市場平均に負けないポートフォリオの完成)

 

 

多くの個人投資家は長期的に安定したパフォーマンスよりも、短期的に優れたリターンをもとに選択をしてしまう傾向があるので注意です。

 

直近のリターンが優れたファンドがあればそれに投資したくなるかもしれません。

 

しかし、ファンドのパフォーマンスは大抵の場合、平均に回帰することがわかっています。

 

2006~2016年におけるアクティブ運用のアメリカ株投信で検証すると、最初の5年間で優れた成績を出したファンドで次の5年間もその地位にとどまったのは約13%でした。

 

逆に最初の5年に最低リターンレベルであったファンドで、次の5年に優れたパフォーマンスを出したのが17%でした。

 

直近のパフォーマンスで長期的なリターンが判断できるならば持続性が見られるはずですが、それはなかったということです。

(ちなみに、最初の5年に優秀なパフォーマンスを出したファンドのうち10%は、5年後には消滅していました。)

 

期間をさらに5年ずらして検証してもおおよそ同じような結果が得られます。

 

つまり、投資信託のリターンには「平均回帰」の強力な力が働いており、直近の成績が長く続く保証がないことがわかります。

 

 

インデックス投資は、コストの安さと市場平均に負け続けないパフォーマンスによってアクティブ運用と比べて優位に立つのです。

 

 

ちなみに、コストは長期投資において最重要項目のひとつです。

 

実際に1991年~2016年の米国ファンドのデータをみると、コストが最も低いファンドは投資額が約8.5倍になりましたが、コストが最も高いファンドは約6.3倍にとどまりました。

(コストが高い順に4つのグループに分けて、コストが最も低いグループと最も高いグループを比較)

 

100万円を投資していたとしたら、850万円になるか、630万円になるかの違いなので非常に大きいですね。

 

この違いを生み出しているほとんどの要因が経費率(コスト)の違いからきているということです。

 

時間を味方につける複利の力はものすごいのですが、余計なコストがかかっているとパワーが削られてしまいます。

 

特に今後株式のリターンがこれまでよりも振るわないと予測するのであれば、(ジョン・ボーグルはそのように予測している)コストにはより神経を使う必要があります。

 

現在、インデックス運用の世界は競争が激しくなっており、熾烈な価格競争をしています。

 

これはインデックスファンドの投資家にはいい傾向であると述べています。

 

 

ふつうの個人投資家の戦略

 

 

 

ここまでのまとめです。

 

つまるところ、広く市場をカバーするコストの低いインデックスファンドを取得し、永遠に保有することが大多数の投資家にとっては最適の戦略になりそうだということです。

 

市場平均を上回ろうと勝てるファンドや個別株を見出そうとすることは枯れ草の山から針を見出すほどの確率です。

 

ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムは、「平均的なファンドマネジャーが長期にわたってS&P500を上回る結果を残すことは可能でしょうか?」と尋ねられ、以下のように答えました。

 

答え:「ノー。」

理由:「事実上、それは株式市場の専門家全体が自分たち自身に勝てるのかという意味になる。論理が破綻しているよ。」

 

 

「優れた計画の最大の敵は、完璧な計画を夢見ることだ」という言葉がありますが、市場平均に勝とうと完璧な計画を夢見ると、確実に市場平均に負けないという優れた計画を犠牲にしてしまいます。

 

ジョン・ボーグルはこの本の中で、

「伝統的な時価総額加重のインデックスファンドは、株式市場のリターンの公平な分け前を獲得することを保証し、さらには長期的には市場に存在する他の投資家の少なくとも90%を上回る結果をもたらすことがほぼ確実である。」

と述べています。

 

 

アセットアロケーションをどうするか

 

 

残る問題はアセットアロケーションをどうするかということです。

 

「アセットアロケーション」とは「資産配分」のことです。

 

基本的には株式と債券にどう資産を配分するかということで考えられています。

 

ある研究では機関投資家が運用するトータルリターンの差のうち、94%がアセットアロケーションで説明できるといわれている程、重要なポイントです。

 

結論からいうと、それぞれの投資家のリスク許容度によって異なるため、自分の状況に合わせて決めるということになります。

 

もっとも重要な要素は、残りの投資期間をどれくらい想定しているかということだと考えられます。

 

これから長期的に資産を積み立てようという若い投資家と引退した高齢の投資家ではリスク許容度が異なってくると思います。

 

人によってどれくらい「リスクをとる意欲」があるかも変わってきます。

 

投資期間が長く、そのときどきの市場の暴落にも動じない投資家はS&P500などのインデックスファンドに100%配分するのもいい。

 

一方で、投資期間が限られ、株価の変動が不安であれば株式と債券を60:40に固定するのもいい。

(債券に関してもインデックスファンドが有効)

 

ボーグルは株式の配分めやすとして、最も高い割合を80%、最も低い割合を25%としています。

 

また、年金を債券のような資産として考慮する必要があるとも述べています。

 

年金がしっかり入ってくるのであれば、株式の割合をやや多めにしてもいいかもしれません。

 

配分は投資期間・収入などを含めてリスク許容度を計り、長期投資を安心して続けられるように考えましょう。

 

もちろん、全力買いは避け一定の現金は手元に残しておいた方がいいと思います。

 

私自身は100%株式で運用しています。

 

 

 

まとめ

 

 

 

まとめです。

 

成功する長期投資の戦略は、

アメリカ市場全体をカバーするインデックスを買い、永久保有する。

これがこの本の結論です。

 

米国株インデックス投資が優れている理由は、

①非ゼロサムゲームだから

②長期的にはプロを上回る運用成績だから

ということになります。

 

S&P500もしくは全米株式に投資をして永久保有する戦略をとることで、米国企業が生み出すリターンをそのまま得ることができ、これを続けることは結果的にほとんどのアクティブ運用を上回る成果が期待できます。

 

後は自分のリスク許容度に応じてアセットアロケーション(資産配分)を考えていきます。

以下の点は必ず考慮します。

・残りの投資期間

・収入状況

・リスクをとる意欲

 

特に残りの投資期間がどれくらいあるかは重要で、一般的に高齢なほど保守的な資産配分となることが多いです。

 

 

ジョン・ボーグルは、

「S&P500などのインデックスファンドに投資をすることで、米国の企業が将来提供してくれるあらゆるリターンの公平な分け前を手にすることができる。

株式市場がもたらすリターンに遠く及ばないリターンを手にする敗者たちと一緒になってはならない。」

「長期的に考えなさい。忍耐と一貫性は賢明なる投資家にとってもっとも価値のある資産である。」

と述べています。

 

インデックス投資は、やりきることが何より重要になります。

 

 

本書『インデックス投資は勝者のゲーム』では各章の終わりに「私の言葉だけを信じる必要はない」として、ジョン・ボーグル以外の人物の言葉が引用されています。

 

その中の一番最後の章で紹介されている投資マネジャーであるクリフォード・S・アスネスの言葉を紹介して終わりたいと思います。

 

われわれは基本的に投資の方法は知っている。

ダイエットとダイエット本が良い見本である。

われわれはみんな、減量の方法と良い体形を得る方法を知っている。

つまり、食事を減らし、運動を増やすこと・・・単純なことだ。

しかし、それは容易ではない。

投資も同じことだ。

 

 

興味をもったら実際に『インデックス投資は勝者のゲーム』を読んでみてください。

 

インデックス投資の有効性について深く理解することができると思います。

 

今回は以上です。

 

 

 

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