日本の「連続増配株」代表である花王は30年連続で増配しています。
しかもここ数年、10%を超える高い増配率を維持してきました。【1株当たり配当】
2015年→80円
2016年→94円
2017年→110円
2018年→120円
2019年→130円配当性向も30%代で余裕あり。
— 松本 (@matsumoto40) August 16, 2019
今回は日本が誇る連続増配株である花王を紹介します
長年にわたって配当を増やしている銘柄として有名です。
連続増配年数は30年です。
これは日本株のなかでナンバーワンの記録になっています。
「連続増配株」というと米国株のイメージが強いですが、日本にもこのような株があります。


花王
花王は日本を代表する大手化学メーカーです。
国内で洗剤やトイレタリーは1位、化粧品は2位など大きなシェアをもっています。
メインの事業は、一般消費者向けに「化粧品」「スキンケア・ヘアケア」「ヒューマンヘルスケア」「ファブリック&ホームケア」の4事業を行い、さらに産業界向けに「ケミカル」事業を行っています。
これらの事業はバランスよく利益を出しています。

売上高比率(2018年12月期)(出所:花王HP)
日本においては、ほとんどすべての人が花王の製品を何らかの形で使ったことがあると思います。

また先日、「持続的に収益をあげられる企業」を示す「ROESG」スコアによる評価で世界トップ100社が発表されていたのですが、その中に花王がランクインしていました。
日本企業で名前が出ていたのは、花王・ドコモ・KDDI・JTの4社だけです。
(詳しくはこちら→日本の高収益持続企業4社→花王・ドコモ・KDDI・JT)
株価
花王の株価は2019年8月16日現在で、約7551円です。

花王10年チャート(出所:ヤフーファイナンス)
長期チャートで見ると、株価はかなりしっかりと成長しています。
2012年あたりから5年で3倍、7年で4倍程に株価が成長しています。
これは十分優秀なグロース株と言えます。
長期保有者は大きなリターンを得ているはずです。
現在の株価が7551円なので、1単元(100株)購入するのに75万円以上かかることになります。
日本株は基本的に100株単位の購入になるので、花王に限らずですが、投資してみたいけどなかなか手が出ないということも多いかもしれません。


配当利回り
2019年の1株当たりの年間配当は130円の予定です。
配当利回りは約1.6%です。

1株当たり配当金(出所:花王HP)
先ほども言った通り、連続増配は30年で日本でもっとも増配を続けている企業になります。
配当性向も30%代で、まだまだ増配の余力はありそうです。
株主還元や自社の成長に関して、以下のような方針を示しています。
①将来の成長に向けての投資 (設備・M&A等)
②安定的・継続的な配当
③自己株式の取得と借入金などの有利子負債の早期返済
配当だけでなく、自社株買いも積極的に行うことや、効率的な自社の成長、財政の健全化などによって株主還元をすることが読み取れます。
配当利回りは1%で低いように見えますが、近年の増配率は10%以上を連続で上回っています。
ここまで、長期保有者は配当を受け取りながら、含み益を伸ばしていくという理想的な展開が続いています。

不況に強い生活必需品セクター
花王のような生活必需品を扱う企業は不況にも強いと言われています。
我々の生活を考えてみても、不況になっても洗剤などの商品を使わなくなることはありません。
生活必需品セクターと言えば、米国株ではジョンソン・エンド・ジョンソンやP&Gなどの銘柄が有名ですが、米国株の過去のデータをみても生活必需品セクターは長期にわたって利益を出しやすいことが知られています。
花王の現在の業績はおおむね順調と言えそうです。

花王業績予想(出所:花王HP)
売上高・利益ともに前年よりも増加する見通しです。

まとめ↓
【連続増配株】
<花王>
株価は約7551円
・配当利回り約1.6%
・1株当たり配当130円
・連続増配30年日本で一番長く配当を増やし続けている企業です。
不況に強いと言われる生活必需品セクターで、配当のイメージが強いですが、株価の伸びもすごいです。
7年で株価4倍程になっています!— 松本 (@matsumoto40) August 16, 2019
今回は以上です。

・【長期投資のプラン】下落してから「どうしよう」では遅いです。
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長期投資の場合、投資する前に「これは長期で保有する価値があるものだろうか?」と自問してみるといいです。
その意識があれば、一時的に下落しても投げ売りすることはなくなります。行き当たりばったりでやっていると、大きな含み損に耐えられなくなって投げ売りしてしまうかもしれません。
— 松本 (@matsumoto40) August 15, 2019