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資本主義が限界にきている理由 最低限知っておきたい経済の教養

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私たちは資本主義の社会に生きています。しかし、近年、資本主義に限界がきているのではないかということがさかんに言われるようになりました。どうして資本主義は限界なのでしょうか。

 また、そもそも資本主義についてあまりよくわかっていない人も多いように思います。スポーツにはルールがあり、ルールを理解していないと、うまくプレーできません。同じように資本主義についてもルールを理解していないとうまくプレーできず、損することばかりです。参加しているのに、ルールがわかっていないというのは危険ですよね。

 この記事では、資本主義の基本について確認し、なぜ資本主義が限界だといわれているのかを解説します。

 

資本主義とは

 

 

資本主義とは

資本家が労働者を雇って自由に生産活動を行い、利潤の最大化を追求する経済体制

 

 簡単にいうと、「オーナーが働く人を雇い、商品をつくって提供する中で、より多くのお金を稼ぐことをめざしていく。」という感じです。

 資本主義の基本として、資本家と労働者という2種類のプレーヤーがいることをきちんと理解しておきましょう。

 

 資本家とは

企業などを所有している人。(企業のオーナー・不動産のオーナーなど)

 労働者とは

雇われて働き、給料をもらう人。(サラリーマン・パート・アルバイトなど)

 

 ご承知の通り、多くの人が労働者です。

 

 もう一つ、資本主義の基本を押さえておきましょう。資本主義ではあらゆるものが「商品」になります。食料品、電化製品、その他サービスすべて商品です。あらゆるものといいましたが、例えば、労働力もそうです。労働者は自分の「労働力」を商品として、資本家に売って、給料をもらいます。

 そして、商品の価格の決まり方は、市場原理によります。

 市場原理とは

需要と供給によって価格が決まるしくみ

 

 つまり、人気のあるもの・希少価値のあるものは、高い価格がつく。その逆は、低い価格がつくということです。

 資本主義では、市場原理の中で自由に競争します。資本主義の最大の利点は「自由」です。市場原理による競争の中で、だれでも自由にやりたいことを選ぶことができます。一方で、競争である限り、格差が生まれてしまいます。

 

 ここまでのまとめです。

 資本主義は、「2種類のプレーヤー(資本家or労働者)のいずれかとなって商品の生産活動に参加し、よりたくさんお金を得たら勝ち」というゲーム

 これだけ理解しておきましょう!

 

資本主義が限界にきている

 

 

資本主義ですが、産業革命とともに生まれ、日本では明治時代以降続いている経済体制です。

 しかし、近年この資本主義が限界にきているのではないかと言われています。なぜこのように言われるようになったのでしょうか。理由は大きく2つあります。

 ①お金の機能による弊害がめだってきたこと

 ②テクノロジーの進歩による、手段の低コスト化・多様化

順番に解説していきます。

 

①お金の機能による弊害がめだってきた

もともと資本主義の弊害として、格差が激しくなるということがありました。資本家が圧倒的に儲けて、労働者は大きな富を築くことはできません。

 ピケティのr>gという不等式がとても有名になりましたね。rは「資産からの利益率」で、gは「所得の伸び率」を示しています。資本家が資産から得る利益の方が、労働者の給料よりも早く伸びていくということです。つまり、資本家がより早く儲かっていくということです。

 また、市場原理による自由競争が行われている以上、労働者同士の格差も生じます。希少価値のある労働者は高い給料をもらい、希少価値のない労働者は低い給料をもらうからです。このような格差の問題は資本主義が成立して間もなくから指摘されているところです。

 しかし、近年はこれに加えて「お金の機能による弊害」がめだってきています。

 人間は、お金以外にも様々なことに価値を感じます。例えば、やりがい、達成感、愛情、貢献感などです。これらは人間の生活において、とても重要な要素です。しかし、これらの価値をお金はうまく数値化できません。お金は食料品や電化製品などの価値を数値化しましたが、やりがいや達成感などの価値は数値化できていないのです。つまり、お金は人間が欲するすべての価値を表すことができているわけではないのです。

 そして資本主義は、その一部の価値しか数値化できていない「お金」をたくさん得られれば良しとしています。近年、ここに対する疑問が本格的に表面化してきているのです。「給料が高くても、やりがいを感じず、全く楽しくない。これって勝ちか?」という状態です。

 現代は豊かな時代になり、物やサービスがあふれています。これらはお金で買えるものであり、世の中にあふれだしています。こうした中で、人々は物の豊かさよりも、精神的な豊かさを求めるようになってきています。そして、その精神的な豊かさ(やりがい、達成感、貢献感など)はお金では買えないのです。こうなってくると「お金をたくさん得るのが良い」という資本主義の根幹がグラグラと揺れだすことになります。

今までも、「お金よりも大切なものがある」とは言われてきました。ただ、そうはいっても「世の中、お金だよな」という潜在意識が根強くあったはずです。しかし、近年は「お金はそこそこでいいから、楽しい方がよくない?」ということをガチで言っている人が急増しているのです。「お金いらないから、働かないよ」という人がふつうに出現しています。

 

②テクノロジーの進歩による、手段の低コスト化・多様化

 

テクノロジーの進歩も資本主義を揺るがしています。資本主義の基本は、資本家が労働者を雇い生産活動を行うというものでした。

 しかし、情報革命によって誰もがいつでもどこでも大量の情報を入手することができるようになると、情報は瞬く間に共有され、様々なサービスが低コスト化しました。起業をすることをはじめ資本家の専売特許だった様々な行動のハードルが大きく下がりました。

 かつては大きな資本がある人にしかできなかったようなことを、個人がやれる時代になってきているのです。自分の時間(労働力)を売るしかなかった労働者にとって、個人で活躍できる可能性が高まっているのです。こうなると「資本家が労働者を雇って生産活動をする」という資本主義の根幹がこれまた大きく揺さぶられます。

 また、UBERやAirbnbに代表されるように、シェアリングエコノミーが拡大しています。必要なものを必要なときにシェアすることで消費者はさらにコストを下げることができます。企業のオーナーや不動産のオーナーだけがサービスを提供する時代ではありません。今後は、より広い範囲のサービスがシェアされたり、無料化されたりする可能性もあります。このようにテクノロジーの進歩によって、あらゆるものが分散されていきます。いろんな人がいろんな価値を提供するようになるからです。

 価値観自体もより分散されて、多様性を強めると思います。そうすると、「お金をたくさん得るのが勝ち」という資本主義が設定している価値観は絶対ではなくなります。「お金よりも、充実感をもってできる仕事がいい」、「それほど稼げなくてもいいから、のんびり生きたい」という人たちは本当にそちらを選択するでしょう。すでにそういう人はたくさんいると思いますが、より割合が増えていくと考えられます。

 このようなことが起こるのは、テクノロジーの進歩による消費の低コスト化や個人がとれる手段の幅が広がったことが背景にあります。また、お金で計れる価値だけでなく、お金では計れない価値に強く焦点が当たるようになったこともあります。

 

まとめ

 

 

まとめです。

資本主義は、「2種類のプレーヤー(資本家or労働者)のいずれかで商品の生産活動に参加し、よりたくさんお金を得たら勝ち」というゲーム。

産業革命以降続いてきた資本主義だが、近年、以下の2つによって揺らいでいる。

①お金の機能による弊害がめだってきたこと。(「お金がすべてじゃない」とガチで実感してきた人たちの増加)

②テクノロジーの進歩による、手段の低コスト化・多様化(個人がとれる手段が圧倒的に増えた)

 

 以上、資本主義が限界にきているといわれる理由について解説をしました。ここで解説した資本主義の基本と現在の変化を理解することは、これからをより良く生きるための必須事項です。周囲の人にも教えてあげてください。

 読んでいただきありがとうございました。

 

 こちらの記事も参考にしてください。→お金の歴史 最低限知っておきたいお金の教養

 

 

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